2020年の規制上の転換
2020年まで、スイスの独立系資産運用会社は健全性監督に服していなかった。これらの会社が服していたのは、その職業団体の行為規範と、マネーロンダリング防止規制のみであった。後者は、マネーロンダリング防止義務について、自主規制機関に加入するか、スイス金融市場監督機構(FINMA)の直接監督を受けることを求めていた。いずれも2020年1月1日に施行された金融機関法(FinIA)と金融サービス法(FinSA)は、この状況を根本的に変えた。1
金融機関法は、顧客のために一任ベースで資産を運用するポートフォリオ・マネージャーと、信託財産を業として管理する受託者に、免許取得義務を課している。免許はFINMAが付与する一方、継続的な監督はFINMAが認可した監督機関が行う。2020年7月から10月までの間に、FINMAは五つの監督機関を認可した。チューリッヒのAOOS、ツークのFINcontrol Suisse、ジュネーブのOSIF、ヌーシャテルのOSFIN、およびジュネーブのSO-FITである。2 この五つのうちの一つ、FINcontrol Suisseはツークに本拠を置いている。2020年以前から活動していたポートフォリオ・マネージャーおよび受託者は、2022年末までに同法の要件を満たし、免許を申請しなければならなかった。
免許手続は、FINMAにとっても業界にとっても大事業であった。2025年2月28日までに、FINMAは1,864件の申請を受理し、1,532件の免許を付与した。残りのうち131件は申請が取り下げられ、約94件がなお係属中であり、その半数は調査中であった。申請の半数以上は経過期間の最後の4か月間に提出された。40パーセントを超える申請が、5回以上の修正を必要とした。3 多数の小規模なポートフォリオ・マネージャーが活動をやめ、免許を求めなかったが、その多くは年齢を理由とするものであった。こうして規制は、業界の顕著な集約をもたらした。4
注
- 連邦参事会, プレスリリース "Bundesrat setzt FIDLEG und FINIG in Kraft", 2019年11月6日, admin.ch (nsb?id=76957):両法は2020年1月1日に施行され、原則として2年の経過期間が設けられた。FinIAは2018年6月15日の金融機関に関する連邦法(SR 954.1)である(名称はlex.weblaw.chの表記による)。FinSA(SR 950.1)の日付およびSR番号は別途確認していない。 ↩
- BDO Switzerland, "Alle fünf Aufsichtsorganisationen von der FINMA bewilligt", bdo.ch:2020年7月6日から10月28日までの間に、FINMAは五つの監督機関を承認した。AOOS(チューリッヒ)、FINcontrol Suisse AG(ツーク)、OSIF(ジュネーブ)、OSFIN(ヌーシャテル)およびSO-FIT(ジュネーブ)である。独立系資産運用会社はそのいずれかに加入し、FINMAの承認を得なければならない。経過期限は、FinSAの遵守については2021年末、FinIAの遵守および免許申請の提出については2022年末である。 ↩
- FINMA, "FINMA provides information on the status of licences issued to portfolio managers and trustees", 2025年3月11日, finma.ch:2025年2月28日現在、1,864件の申請のうち1,532件の免許が承認された。経過期間の対象群から付与された免許は1,428件。取り下げられた申請は131件。約94件がなお係属中で、そのおよそ半数は調査中。申請の半数以上が経過期間の最後の4か月間に到着し、40パーセントを超える申請が5回以上の修正を要した。免許を受けた機関から3,221件の変更申請を受理した。 ↩
- Allnews, "Décryptage du bilan de la Finma", 2025年3月20日:免許を求めた運用会社の98パーセントがこれを取得した。運用会社数の減少は、主として引退によるものとされる。 ↩
本記事は一般的な情報提供のみを目的としています。法律上または税務上の助言を構成するものではなく、個別案件に関する助言に代わるものでもなく、弁護士と依頼者との間に委任関係を生じさせるものでもありません。本記事は2026年10月時点の法的状況を反映しています。