川が運ぶもの
スイスのライン川港湾で取り扱われる貨物量は、河川の水位、景気の状況およびエネルギー価格に応じて年ごとに変動する。過去20年間、水路による総取扱量は年間およそ500万トンから700万トンの間で推移しており、直近の数年は減少傾向にある。1港湾当局が通常引用する数値によれば、重量ベースでスイスの輸入の約10分の1がライン川船舶によって到着する。ライン川ルートは伝統的にスイスに輸入される鉱油製品の大部分を運んできたため、特定の物品についてはその割合がかなり高い。2
鉱油は、河川が供給の安全保障にいかに資するかを示している。スイスには自国の石油生産がなく、ヴァレー州コロンベの製油所が2015年に閉鎖された後、残る製油所はヌーシャテル州クレシエの1か所のみである。3そのため、暖房用燃料油、軽油およびガソリンなどの精製品は、主として完成品として、パイプライン、鉄道、道路および水路によって国内に入る。輸入業者は国家経済供給法に基づき鉱油製品の義務備蓄を保有し、業界団体Carburaが管理する保証基金を通じてその資金を賄わなければならない。この義務備蓄は、バーゼルの港湾のものを含め、国内各地のタンク基地に貯蔵されている。4
コンテナ輸送は1970年代以降重要性を増し、港湾の性格を変えてきた。コンテナは北海の港からライン川のバージで到着する。バージは河川の下流区間ではそれぞれ数百個を運ぶが、橋梁の桁下高と水深が積載を制約する上流区間ではより少ない数しか運べない。バーゼルでは、コンテナはスイス全土の顧客に配送するため鉄道および道路に積み替えられる。スイスのライン川港湾のコンテナ取扱量は年間およそ10万TEU(20フィートコンテナ換算)である。これはロッテルダムやアントワープと比べればささやかな数字であるが、それでもバーゼルを北海の港の後背地ネットワークにおける重要な結節点としている。5
バルク貨物が全体像を補完する。砂利および砂、セメント、金属スクラップ、穀物および飼料、肥料ならびに塩が、水路で到着しまたは出荷される。ライン川船舶による輸出は輸入よりも少ないため、多くのバージは部分積載または空荷で下流に向かう。この構造的不均衡は運賃を圧迫しており、港湾と海運会社は長年これを縮小しようと努めてきた。焼却用の廃棄物やリサイクル資材は、新たな下り方向の貨物流が模索されてきた物品に含まれる。6
注
- スイスのライン川港湾の年間取扱量(水側の荷役量、トン)については、スイス・ライン港湾公社の年次報告書および統計、ならびに連邦統計局の資料を参照。数値は要確認。↩
- 重量ベースのスイスの輸入に占めるライン川港湾の割合(しばしば約10%とされる)および鉱油輸入に占める割合(しばしば約4分の1から3分の1とされる)については、スイス・ライン港湾公社および連邦国家経済供給庁(FONES)の刊行物を参照。数値は要確認。↩
- 2015年のコロンベのTamoil製油所の閉鎖とクレシエのVaro製油所の操業継続については、Avenergy Suisse(旧Erdöl-Vereinigung)および連邦エネルギー庁の刊行物を参照。要確認。↩
- 国家経済供給法に基づく輸入業者による鉱油製品の義務備蓄、および義務備蓄と保証基金を管理する組織としてのCarburaの役割については、CarburaおよびFONESの刊行物を参照。要確認。↩
- スイスのライン川港湾のコンテナ取扱量(2025年以前の数年間は変動を伴いつつ年間およそ10万TEU)については、スイス・ライン港湾公社の年次統計を参照。数値は要確認。↩
- バーゼルに至るライン川ルートにおける上り方向と下り方向の貨物量の不均衡と輸出貨物流の開拓努力については、スイス・ライン港湾公社の年次報告書、およびライン川航行中央委員会(CCNR)の市場観察報告書を参照。要確認。↩
本記事は一般的な情報提供のみを目的としています。法律上または税務上の助言を構成するものではなく、個別案件に関する助言に代わるものでもなく、弁護士と依頼者との間に委任関係を生じさせるものでもありません。本記事は2026年10月時点の法的状況を反映しています。