内陸都市からの運送保険
内陸の都市が運送保険の中心地となったことは、逆説的に思えるかもしれない。しかし、常に河川や陸路、後には鉄道や海路によって遠距離に商品を輸送してきたバーゼルの商人は、輸送中の商品のための保険を必要としていた。1864年に設立されたBasler Transport-Versicherungs-Gesellschaftは、鉄道、河川および海上で運ばれる商品を保険に付し、欧州の港湾の代理店を通じて海上保険事業を築いた。1
運送保険は最も古い保険分野の一つであり、その原則はイタリアの諸都市、アントワープ、アムステルダムおよびロンドンの海上保険市場で発展した。保険者は、売主の倉庫から買主の倉庫に至るまでの輸送中の商品を、海上危険、火災、盗難その他のリスクによる滅失または損傷に対して補償した。保険料は、商品の性質、航路、季節および輸送手段によって定まった。保険証券はしばしば商品とともに譲渡可能であり、そのため買主は商品が損傷して到着した場合に保険者に請求することができた。
スイスは1941年以来、独自の海事旗を有している。この年、連邦参事会は戦時中の国の供給を確保するため、緊急法に基づいてスイス商船隊を創設した。連邦保証の下で民間海運会社が運航するスイス船隊は、穀物、石炭その他の商品を海外の港からジェノヴァ、マルセイユその他の港へ輸送し、そこから鉄道でスイスへ運んだ。スイス商船隊は、21世紀に入り、いくつかの海運会社の損失を受けて縮小された。連邦はその保証に基づいてこれらの損失を支払わなければならなかった。2 バーゼルの運送保険者は、この船隊の貨物と、市に本拠を置くライン川海運会社の貨物を保険に付した。
注
- Basler Transport-Versicherungs-Gesellschaft(1864年設立)とその海上保険・運送保険事業については、バロワーズの社史を参照。要確認。 ↩
- スイス商船隊(1941年以降)および2015年以降の船舶金融に対する連邦保証に基づく連邦の損失については、連邦会計検査院および連邦経済供給局の報告書を参照。要確認。 ↩
本記事は一般的な情報提供のみを目的としています。法律上または税務上の助言を構成するものではなく、個別案件に関する助言に代わるものでもなく、弁護士と依頼者との間に委任関係を生じさせるものでもありません。本記事は2026年10月時点の法的状況を反映しています。