香港とメキシコシティの代表事務所
加盟国の拡大に伴い、国際決済銀行(BIS)はバーゼル以外にも事務所を開設した。アジア太平洋代表事務所は、アジア金融危機のさなかの1998年7月、香港特別行政区に関する中華人民共和国との受入国協定に基づき香港に開設された。同事務所は、域内の加盟中央銀行の総裁が一堂に会するアジア諮問委員会を支援し、域内金融市場に関する調査研究を行い、地域のトレジャリー・ディーリングルームを通じて銀行サービスを提供している。米州代表事務所は2002年11月にメキシコシティに開設され、米州諮問委員会を通じて西半球の中央銀行のために同様の役割を果たしている。1
二つの事務所は、BISイノベーション・ハブの拠点にもなっており、そのセンターは現在、アジア、欧州および米州の複数の金融センターに広がっている。第K部では、同ハブのプロジェクトを詳しく検討する。バーゼル市にとって、海外展開は本部の役割を低下させるものではなかった。株主総会、取締役会、総裁会議および大半の委員会事務局はバーゼルにとどまっているからである。それでも香港とメキシコシティの事務所は、BISが、新興経済国の中央銀行が自らの大陸において代表されることを期待するグローバルな機関となったことを示している。2
注
- アジア太平洋代表事務所(香港、1998年開設)および米州代表事務所(メキシコシティ、2002年開設)、ならびにアジア諮問委員会および米州諮問委員会については、BIS年次報告書1998/99年版および2002/03年版ならびにBISウェブサイトを参照。日付は要確認。 ↩
- 香港特別行政区および米州を含むBISイノベーション・ハブのセンターについては、BISイノベーション・ハブのページおよび本書第K部を参照。現在の所在地は要確認。現状は要確認。 ↩
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