総支配人
歴代総支配人の顔ぶれは、同行の変遷を映し出している。初代総支配人であるフランス人Pierre Quesnayは、1930年から1937年に死去するまで在任し、その後任のRoger Auboinは、1958年まで戦時および戦後の国際決済銀行(BIS)を率いた。その後、Guillaume Guindey、Antonio d'Aroma、René LarreおよびGünther Schleimingerが続いた。1985年にはベルギーの経済学者Alexandre Lamfalussyが就任した。1993年まで続いたその在任期間中に、BISはユーロカレンシー市場、金融安定および決済システムをめぐる議論の知的中心となり、その後Lamfalussyは欧州通貨機関の初代総裁に就任するため同行を去った。1
以前にイングランド銀行の理事を務めた英国の経済学者Andrew Crockettは、1994年から2003年まで在任した。その在任期間は、新興市場国の中央銀行へのBISの門戸開放、1997年および1998年のアジア金融危機、そして自らが議長を務めた1999年の金融安定化フォーラムの創設によって特徴づけられる。その後任は、カナダ銀行の上級副総裁を務めたカナダ人Malcolm Knightであり、2003年から2008年まで在任した。スペイン銀行の元総裁でバーゼル委員会の議長を務めたスペインの中央銀行家Jaime Caruanaは、2009年から2017年まで、世界金融危機の余波とバーゼルIIIの交渉の時期に同行を率いた。2
メキシコ銀行総裁を務め、それ以前にはメキシコの財務大臣であったメキシコ人Agustín Carstensは、2017年12月に就任した。その指導の下で、BISは2019年にBISイノベーション・ハブを設立し、中央銀行デジタル通貨に関する取組みを発展させ、BIS 2025として知られる中期戦略を開始した。2025年7月1日、その後任として、スペイン銀行の元総裁で2019年から2023年までバーゼル委員会の議長を務めたPablo Hernández de Cosが就任した。20年足らずの間に二度目となるバーゼル委員会の元議長の選任は、BISの指導部が、同行が受け入れている基準設定機関の活動といかに密接に結びついているかを示している。3
注
- Pierre QuesnayからAlexandre Lamfalussyまでの総支配人については、Toniolo, 2005, 付録、Ivo Maes, Alexandre Lamfalussy: The Wise Man of the Euro, Lannoo, 2011を参照。在任期間は要確認。 ↩
- 総支配人Andrew Crockett(1994年~2003年)、Malcolm Knight(2003年~2008年)およびJaime Caruana(2009年~2017年)については、その任命に関するBISプレスリリースおよびBIS年次報告書を参照。日付は要確認。 ↩
- Agustín Carstensの任命(2017年12月1日からの任期)および2025年7月1日付のPablo Hernández de Cosの総支配人への任命に関するBISプレスリリース。現状は要確認。 ↩
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