準州の財政
1833年の分離により、バーゼル=シュタット州は都市の富を手にしたものの、旧州の歳入に寄与していた地代と税を生む農村領域を失った。新たな準州は、独自の財政を築かなければならなかった。その後の数十年間、同州は、19世紀の間に導入し発展させた財産税と所得税、消費税、手数料、そして州有財産と州営企業からの収入に依拠した。1
化学産業の成長は、準州の財政を一変させた。化学企業の利益とその従業員の所得が、主要な税収源となった。住民1人当たりの税収で測ると、バーゼル=シュタット州はスイスで最も豊かな州(カントン)の一つとなった。この富により、州は、大学、病院、学校、博物館、公共交通をはじめとする手厚い公共サービスに資金を供給し、スイスの州間財政調整に拠出することが可能となった。
少数の大企業への州財政の依存は、バーゼル=シュタット州の特徴であり続けている。RocheとNovartisの利益とその従業員の所得は、州の税収の大きな部分を占めている。これらの企業の利益や所在地の変化は、公共予算に直接の影響を及ぼす。第G部で検討する2019年の法人税改革は、バーゼル=シュタット州においては、この依存にとりわけ配慮して設計された。したがって、1833年以降の準州の財政の歴史は、小さな都市国家が自ら育てた産業にいかに依存するようになったか、そしてこの依存がその政策をいかに形作っているかを示している。
注
- 1833年以降のバーゼル=シュタット州の公共財政とその税制の発展(財産税と所得税、消費税、州営企業の収入)については、バーゼル=シュタット州の財政史に関する文献を参照。要確認。 ↩
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