シェンゲン、ダブリンとバーゼルの開かれた国境
バーゼルの日常生活にとって、シェンゲンへの参加は、いかなる市場アクセス協定にも劣らず重要であった。シェンゲン参加協定は2005年6月5日の国民投票において約55%の賛成で承認され、陸上国境については2008年12月12日に、空港については2009年3月29日に運用が開始された。1 それ以来、ドイツ及びフランスとの国境における組織的な身分確認は姿を消したが、スイスは欧州連合(EU)の関税同盟の外にあるため、物品の税関検査は引き続き行われている。第H部第III章は、旅行者は自由に越境する一方で物品は引き続き申告の対象となるという、この二重の制度について述べた。
第H部第II章でその二国間的地位について述べたバーゼル=ミュルーズのEuroAirportは、シェンゲン参加の実務上の価値を示している。それがなければ、この空港はスイス側区域とフランス側区域との間で、はるかに複雑な旅客動線の分離を必要とするであろう。他方、ダブリンへの参加は、庇護申請について責任を負う国を決定する欧州の制度にスイスを結びつけている。シェンゲンとダブリンは形式上第1次二国間協定とは別個のものであるが、EUは、それらが政治的に結びついていることを明確にしてきた。シェンゲン協定は、スイスがシェンゲンのアキの発展の採用を拒否した場合のための独自の終了メカニズムを含んでいるからである。2 スイス国民がこの参加を維持するためにより厳格な銃規制法を受け入れた2019年5月19日の武器指令に関する投票は、有権者がこの結びつきを理解していることを示した。3
注
- シェンゲン及びダブリン参加協定に関する2005年6月5日の国民投票(賛成約54.6%)。2008年12月12日(陸上国境)及び2009年3月29日(航空国境)から運用適用。要確認。 ↩
- シェンゲン参加協定第7条(シェンゲンのアキの発展の受入れ手続及び受け入れない場合の終了)。要確認。 ↩
- EU銃器指令の実施(武器法の改正)に関する2019年5月19日の国民投票。約64%で可決。要確認。 ↩
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