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エラスムスの収入

エラスムスは、その生涯の大部分において、相続した富も、恒久的な職も、固定給も持たなかった。彼は複数の収入源によって生計を立てる独立の著者であり、それらを入念に、時には不安を抱きながら管理した。彼の書簡は、16世紀の学者がいかにして生計を立てていたかを示す彼の財務の再構成を可能にする。1

第一の収入源は後援者からの年金であった。1516年、エラスムスは若きブルゴーニュのカール、すなわち後の皇帝カール5世の顧問官に任命され、年金を受けたが、その支払いは不規則であった。イングランドからは、大司教ウィリアム・ウォーラムが彼に与え、後に年金に転換したケント州オールディントンの教区主任司祭職から年収を得ていた。彼はまた、トマス・モア、ジョン・フィッシャー及びマウントジョイ卿といったイングランドの後援者から贈り物を受けた。他の君主や高位聖職者も彼に年金、地位及び贈り物を申し出たが、彼はその一部を受け入れ、他の一部は自らの独立を守るために辞退した。

第二の収入源は献呈に対する贈り物であった。エラスムスが自らの書物を統治者、高位聖職者及び裕福な後援者に献呈すると、被献呈者は献呈に対して贈り物、しばしば金杯又は金銭で報いることが期待された。書物の献呈は、著者が威信を与え、後援者が金銭を与える交換の一形態であった。エラスムスは被献呈者を慎重に選び、時には新たな贈り物を得るために新版で著作を献呈し直した。

第三の収入源は印刷業者からの支払いであった。フローベンその他の印刷業者は、著者及び編集者としてのエラスムスの仕事に対して、現金、宿所と食事、そして彼が後援者や友人に贈ることのできる献本によって支払った。印刷業者から著者への支払いは、まだ著作権法によって規律されていなかった。それは印刷業者の好意と著者の交渉力にかかっていた。エラスムスの交渉力は相当なものであった。彼の名前が書物を売ったからである。それゆえフローベンには、彼をバーゼルに引き留めておくあらゆる利益があった。

第四の収入源は、その聖職者としての身分から生じる収入であった。司祭として、エラスムスは聖職禄を保有することができた。もっとも、彼は教皇から特免を得ており、それによって修道会の義務から解放され、世俗で暮らすことを認められていた。

この収入源の組合せはエラスムスを経済的に独立させたが、同時に、多くの後援者との関係を管理し、遠隔地から支払いを回収し、いずれかの収入源が枯渇するリスクから身を守ることを彼に求めた。彼の書簡は、滞っている年金の支払いの要求、受け取った贈り物への感謝、そして送金の困難についての不満に満ちている。彼は、ある意味で、後援関係のポートフォリオの管理者であり、その経済的安定はこのポートフォリオの分散にかかっていた。

注

  1. 年金、贈り物及び印刷業者からのエラスムスの収入については、その書簡に基づく研究を含む、エラスムスの財務に関する文献を参照。要確認。 ↩

本記事は一般的な情報提供のみを目的としています。法律上または税務上の助言を構成するものではなく、個別案件に関する助言に代わるものでもなく、弁護士と依頼者との間に委任関係を生じさせるものでもありません。本記事は2026年10月時点の法的状況を反映しています。

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