キリスト教と商業:通商会社の設立
伝道会の経済活動は、原則と経営の両面で問題を提起した。伝道会の産業事業と商業事業は利益を生み出し、資本と経営を必要とし、伝道会を事業のリスクにさらした。その成員の多くが商人であった伝道会の委員会は、商業活動を宗教活動から分離し、それを別個の会社に委ねることを決定した。1859年、バーゼル伝道商会、すなわちミッシオンス・ハンドルングス・ゲゼルシャフトが株式会社として設立された。その株主は伝道会の支持者であり、その目的は、キリスト教の原則に従って伝道地で商業と産業を営み、その利益によって伝道会を支援することであった。1
この商事会社にはいくつかの目的があった。同社は、宣教師が活動と日常生活のために必要とするヨーロッパの物資を彼らに供給した。同社は、書記、職人、代理人として働く改宗者に雇用を提供した。同社は、西アフリカ沿岸のヨーロッパ人商人に代わる選択肢を提供した。これらの商人の多くは、伝道会が有害とみなしていた酒類と火器を取り扱っていたのである。同社はまた、誠実な商取引が利益を生みうることを実証しようとした。そして同社は利益を生み出し、その一部は伝道会の宗教活動を支援するために伝道会に支払われた。
キリスト教と商業は両立しうるものであり、正当な交易が奴隷貿易を終わらせアフリカを文明化する助けになるという考え方は、19世紀の福音主義のサークルに広く見られた。スコットランドの宣教師であり探検家であったデイヴィッド・リヴィングストンは、これを「キリスト教、商業、文明」という定式で表現し、英国の奴隷制廃止論者は奴隷貿易に代わる経済的選択肢として正当な交易を推進した。2 バーゼル伝道商会は、この考え方を実践に移そうとした最も一貫した試みの一つであった。
注
- バーゼル伝道会の商業と産業を営む別個の会社としての1859年のミッシオンス・ハンドルングス・ゲゼルシャフト(バーゼル伝道商会)の設立については、Wanner, Die Basler Handels-Gesellschaft A.G. 1859–1959, 1959を参照。要確認。 ↩
- 奴隷貿易に代わるものとしての「正当な商業」に関する福音主義の教説とデイヴィッド・リヴィングストンの「キリスト教、商業、文明」の定式については、19世紀の伝道と奴隷制廃止論に関する文献を参照。要確認。 ↩
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